占星術において、太陽は人間の土台となる基盤。
ネイタル・チャートでは、その人の気づきを求める人生の旅路と物語を表します。太陽の星座は重要であり、人生を通してその人が辿る神話や物語を示します。そしてこの太陽星座への、または太陽星座からのトランジットやプログレッションは、人生の旅における出来事や、自己のアイデンティティの再評価を示します。
これを、生命を脅かすものとして経験するかもしれないし、生命を支えるものとして経験するかもしれません。いずれにせよ、それは人生の物語のページをめくり、次の “冒険 “へと向かうようなもの。
太陽はあなた自身
太陽はすべての光、暖かさ、生命の源であり、わたしたちにとって言葉にできないほど大切な存在です。占星術ではわたしたちの意識を象徴しており、生きる意志と、創造する生命力を示しています。
また占星術での太陽は「自己」を表しています。ネイタルチャートの太陽から、自分の人生の目的を導き出すことができます。何に向かって努力し、何になりたいと願い、何を大切にするかに関係しています。
あなたが自分の自己紹介をするとき、おそらくあなたの太陽の説明をしたようなものになるでしょう。また、太陽は個人の総合的なバイタリティーを表します。
チャートにおいて太陽(サン)は非常に重要です。この地球上でとても幸せな人たちは、太陽の表現と、実生活で同じ表現ができている人たちでしょう。誰でも太陽の特徴が簡単に出てくると思うかもしれませんが、実は、太陽は、わたしたちが何を学んでいるかを示しているのです。太陽は本能とは対照的に理性を表すということを覚えておくことは非常に重要です。
もう一つの光(月)に対して、太陽は「今、ここ」を映し出し、月は感情を通して過去を人生に反映させます。
太陽は「あなたの行動を支配する心理的バイアス」を示すものであると考えられます。あなたは、月や他のプラネットの影響を受けて、いろいろなことを考え、夢見て、想像し、そうなりたいと願うかもしれません。しかし、太陽はあなた自身であり、太陽の観点から最高の自分であるためには、あなたのエナジーがプラネットの波動から最大の助けを得ることができる道に沿っていけるようにしたいものです。
自分の太陽を行動で示し、態度に表すことができているとき、目的意識と誇りを持って、方向性のある創造が可能となります。これも度が過ぎると、高慢になり、我が強く、自己中心的で、ジャッジするようになります。
チャートでは、太陽のゾディアックの位置が、その人の人生の目的と、世の中に足跡を残す様子を表します。
太陽の位置は、ハウスごとに、その人の個性が輝く場所を示しています。ハウスに関連する人生の領域は、わたしたちの感覚に影響を与える経験を明らかにし、自尊心を形成しています。
占星術で使う太陽のシンボルをよく見てみましょう。これは、潜在能力を示すスピリットの輪が、中央の点に焦点を合わせていることを示しています。
また、全体性と内なる中心のシンボルとして見ることもできます。
占星術での太陽の特徴
- しし座を支配
- おひつじ座でエグザルト、みずがめ座でデトリメント、てんびん座でフォール
- 1年を周期とし、各星座に約1ヶ月滞在
- 逆行することはない
- その人の本質を示す
- その人のアイデンティティー、エゴ、目指しているものを表している
- その人がどのように(サイン)どこで(ハウス)輝いているかを示す
- 身体 : 心臓、脊髄、太陽神経叢、健康、活力、循環、細胞
- 基礎 : スピリット、マインド、生きとし生けるもの
- ポジティブ : 生きる意志、支配への衝動、目的への努力、組織、決断する能力
- ネガティブ : 活力や意志の欠如、決断力や組織力の欠如、優柔不断や空回り
- 社会的相当 : 男性、父親、権威、指導者、役人、公務員
占星術における太陽のキーワード
- 自己
- 存在
- 意識マインド
- 自己実現
- 自己表現
- 意志力
- 生きたいという意志
- 自分自身
- 客観性
- 男性全般
- 男らしさ
- 陽
- 権威
- 権力
- 父
- 王・女王
- 指導者、役人
- 幹部
- 大統領
- 首相
- 経営者
- 政治的指導者
- 客観性
- 活力
- 肉体・身体
- 生命の躍動
- 健康
- 生命力
- 感染症
- 感染症への抵抗力
- ヨウ素
- マグネシウム
- 心
- ヒーロー
- 個性
- 人間
- 個人
- 達成
- 受容性
- 差別化
- 動機づけ
- 達成感
- 支配力
- オリジナリティ
- 野心
- 励み
- 回復力
- 自律性
- 効率性
- 能力
- 熱意
- 確実性
- 高揚感
- 至高性
- 自信
- 不屈の精神
- 信頼性
- 決断力
- インスピレーション
- 統一性
- 統率力
- 熟練
- 至福
- ゲーム
- 貞節
- 個性的
- 遊び心
- 誠実さ
- 生活空間
- 関係性
- 愛する能力
- 愛のサポート
- 健全性
- ストレス
- ビジネスの特徴
- 国の特徴
- 存在感
- 表現
- 有名人
- 熱
- パワー
- イメージ
- 影響力
- リーダーシップ
- 光
- 必要なもの
- 装飾品
- 名声・評判
太陽星座(サンサイン)の注意点
よくある星占いでなじみ深いため、自分の星座を知らない人は、あまりいないでしょう。あなたが自分の星座と思っているものは、実はあなたの太陽星座(サンサイン)のことです。
これは、あなたが生まれたときに太陽が位置していた星座のことで、占星術では、サンサインだけでなく、月の星座を使ったムーンサイン、金星の星座を使ったヴィーナスサインなど、他の惑星の星座も合わせて使います。
一般的な星座と誕生日の表
おひつじ座 | 3/21 ~ 4/19 |
おうし座 | 4/20 ~ 5/20 |
ふたご座 | 5/21 ~ 6/21 |
かに座 | 6/22 ~ 7/22 |
しし座 | 7/23 ~ 8/22 |
おとめ座 | 8/23 ~ 9/22 |
てんびん座 | 9/23 ~ 10/23 |
さそり座 | 9/23 ~ 10/23 |
いて座 | 10/24 ~ 11/21 |
やぎ座 | 11/22 ~ 12/21 |
みずがめ座 | 1/20 ~ 2/18 |
うお座 | 2/19 ~ 3/20 |
この表は、よく目にするものですが、日付けが少し違っている場合もあるかもしれません。どちらも間違いではなく、年によって変わることがあるためです。
自分の誕生日が、星座の切り替わる前後だったら、生まれた年の エフェメリス で確認してみるといいでしょう。もしかしたら、自分はみずがめ座だと思っていたのに、実はうお座だった!なんてこともあるかもしれないからです。
占星術の中でも太陽は最重要ですね。太陽と他の星の位置関係を見るだけでも分かってくることがたくさんあるはず…
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