【コーラン】アラビア語☪日本語☪英語☪解釈☪音声
アル・アハカーフ(アラビア語: الأحقاف, al-aḥqāf: 意味「砂丘」または「曲がりくねった砂地」)は、クルアーンの第 46 章で、35 節からなる。メディナで啓示されたと信じられている 10 節や他のいくつかの節を除けば、メッカ後期の章の一つである。章名は 21 節(アードは民に「砂の丘で」(bī al-Ahqaf)警告した)に由来すると言われている。アードの部族が住んでいた地域の特徴である。
この章は様々なトピックを扱っている: クルアーンを拒否する者に警告し、信仰する者に安堵を与えている。;預言者アード(フード)とその民に下った懲罰について説き、ムハンマドにイスラームのメッセージを忍耐強く伝えるように勧めている。
15 節の一節は、子供の妊娠期間と離乳について述べており、イスラム法における胎児の生存可能期間の最低基準を約 25 週と決定する根拠となった。
46. THE DUNES (al-Ahqaf)
الأحقاف【アラビア語】
アラビア語 アル・アハカーフ ☟
بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمَٰنِ الرَّحِيمِ
١ حم
٢ تَنْزِيلُ الْكِتَابِ مِنَ اللَّهِ الْعَزِيزِ الْحَكِيمِ
٣ مَا خَلَقْنَا السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضَ وَمَا بَيْنَهُمَا إِلَّا بِالْحَقِّ وَأَجَلٍ مُسَمًّى ۚ وَالَّذِينَ كَفَرُوا عَمَّا أُنْذِرُوا مُعْرِضُونَ
٤ قُلْ أَرَأَيْتُمْ مَا تَدْعُونَ مِنْ دُونِ اللَّهِ أَرُونِي مَاذَا خَلَقُوا مِنَ الْأَرْضِ أَمْ لَهُمْ شِرْكٌ فِي السَّمَاوَاتِ ۖ ائْتُونِي بِكِتَابٍ مِنْ قَبْلِ هَٰذَا أَوْ أَثَارَةٍ مِنْ عِلْمٍ إِنْ كُنْتُمْ صَادِقِينَ
٥ وَمَنْ أَضَلُّ مِمَّنْ يَدْعُو مِنْ دُونِ اللَّهِ مَنْ لَا يَسْتَجِيبُ لَهُ إِلَىٰ يَوْمِ الْقِيَامَةِ وَهُمْ عَنْ دُعَائِهِمْ غَافِلُونَ
٦ وَإِذَا حُشِرَ النَّاسُ كَانُوا لَهُمْ أَعْدَاءً وَكَانُوا بِعِبَادَتِهِمْ كَافِرِينَ
٧ وَإِذَا تُتْلَىٰ عَلَيْهِمْ آيَاتُنَا بَيِّنَاتٍ قَالَ الَّذِينَ كَفَرُوا لِلْحَقِّ لَمَّا جَاءَهُمْ هَٰذَا سِحْرٌ مُبِينٌ
٨ أَمْ يَقُولُونَ افْتَرَاهُ ۖ قُلْ إِنِ افْتَرَيْتُهُ فَلَا تَمْلِكُونَ لِي مِنَ اللَّهِ شَيْئًا ۖ هُوَ أَعْلَمُ بِمَا تُفِيضُونَ فِيهِ ۖ كَفَىٰ بِهِ شَهِيدًا بَيْنِي وَبَيْنَكُمْ ۖ وَهُوَ الْغَفُورُ الرَّحِيمُ
٩ قُلْ مَا كُنْتُ بِدْعًا مِنَ الرُّسُلِ وَمَا أَدْرِي مَا يُفْعَلُ بِي وَلَا بِكُمْ ۖ إِنْ أَتَّبِعُ إِلَّا مَا يُوحَىٰ إِلَيَّ وَمَا أَنَا إِلَّا نَذِيرٌ مُبِينٌ
١٠ قُلْ أَرَأَيْتُمْ إِنْ كَانَ مِنْ عِنْدِ اللَّهِ وَكَفَرْتُمْ بِهِ وَشَهِدَ شَاهِدٌ مِنْ بَنِي إِسْرَائِيلَ عَلَىٰ مِثْلِهِ فَآمَنَ وَاسْتَكْبَرْتُمْ ۖ إِنَّ اللَّهَ لَا يَهْدِي الْقَوْمَ الظَّالِمِينَ
١١ وَقَالَ الَّذِينَ كَفَرُوا لِلَّذِينَ آمَنُوا لَوْ كَانَ خَيْرًا مَا سَبَقُونَا إِلَيْهِ ۚ وَإِذْ لَمْ يَهْتَدُوا بِهِ فَسَيَقُولُونَ هَٰذَا إِفْكٌ قَدِيمٌ
١٢ وَمِنْ قَبْلِهِ كِتَابُ مُوسَىٰ إِمَامًا وَرَحْمَةً ۚ وَهَٰذَا كِتَابٌ مُصَدِّقٌ لِسَانًا عَرَبِيًّا لِيُنْذِرَ الَّذِينَ ظَلَمُوا وَبُشْرَىٰ لِلْمُحْسِنِينَ
١٣ إِنَّ الَّذِينَ قَالُوا رَبُّنَا اللَّهُ ثُمَّ اسْتَقَامُوا فَلَا خَوْفٌ عَلَيْهِمْ وَلَا هُمْ يَحْزَنُونَ
١٤ أُولَٰئِكَ أَصْحَابُ الْجَنَّةِ خَالِدِينَ فِيهَا جَزَاءً بِمَا كَانُوا يَعْمَلُونَ
١٥ وَوَصَّيْنَا الْإِنْسَانَ بِوَالِدَيْهِ إِحْسَانًا ۖ حَمَلَتْهُ أُمُّهُ كُرْهًا وَوَضَعَتْهُ كُرْهًا ۖ وَحَمْلُهُ وَفِصَالُهُ ثَلَاثُونَ شَهْرًا ۚ حَتَّىٰ إِذَا بَلَغَ أَشُدَّهُ وَبَلَغَ أَرْبَعِينَ سَنَةً قَالَ رَبِّ أَوْزِعْنِي أَنْ أَشْكُرَ نِعْمَتَكَ الَّتِي أَنْعَمْتَ عَلَيَّ وَعَلَىٰ وَالِدَيَّ وَأَنْ أَعْمَلَ صَالِحًا تَرْضَاهُ وَأَصْلِحْ لِي فِي ذُرِّيَّتِي ۖ إِنِّي تُبْتُ إِلَيْكَ وَإِنِّي مِنَ الْمُسْلِمِينَ
١٦ أُولَٰئِكَ الَّذِينَ نَتَقَبَّلُ عَنْهُمْ أَحْسَنَ مَا عَمِلُوا وَنَتَجَاوَزُ عَنْ سَيِّئَاتِهِمْ فِي أَصْحَابِ الْجَنَّةِ ۖ وَعْدَ الصِّدْقِ الَّذِي كَانُوا يُوعَدُونَ
١٧ وَالَّذِي قَالَ لِوَالِدَيْهِ أُفٍّ لَكُمَا أَتَعِدَانِنِي أَنْ أُخْرَجَ وَقَدْ خَلَتِ الْقُرُونُ مِنْ قَبْلِي وَهُمَا يَسْتَغِيثَانِ اللَّهَ وَيْلَكَ آمِنْ إِنَّ وَعْدَ اللَّهِ حَقٌّ فَيَقُولُ مَا هَٰذَا إِلَّا أَسَاطِيرُ الْأَوَّلِينَ
١٨ أُولَٰئِكَ الَّذِينَ حَقَّ عَلَيْهِمُ الْقَوْلُ فِي أُمَمٍ قَدْ خَلَتْ مِنْ قَبْلِهِمْ مِنَ الْجِنِّ وَالْإِنْسِ ۖ إِنَّهُمْ كَانُوا خَاسِرِينَ
١٩ وَلِكُلٍّ دَرَجَاتٌ مِمَّا عَمِلُوا ۖ وَلِيُوَفِّيَهُمْ أَعْمَالَهُمْ وَهُمْ لَا يُظْلَمُونَ
٢٠ وَيَوْمَ يُعْرَضُ الَّذِينَ كَفَرُوا عَلَى النَّارِ أَذْهَبْتُمْ طَيِّبَاتِكُمْ فِي حَيَاتِكُمُ الدُّنْيَا وَاسْتَمْتَعْتُمْ بِهَا فَالْيَوْمَ تُجْزَوْنَ عَذَابَ الْهُونِ بِمَا كُنْتُمْ تَسْتَكْبِرُونَ فِي الْأَرْضِ بِغَيْرِ الْحَقِّ وَبِمَا كُنْتُمْ تَفْسُقُونَ
٢١ وَاذْكُرْ أَخَا عَادٍ إِذْ أَنْذَرَ قَوْمَهُ بِالْأَحْقَافِ وَقَدْ خَلَتِ النُّذُرُ مِنْ بَيْنِ يَدَيْهِ وَمِنْ خَلْفِهِ أَلَّا تَعْبُدُوا إِلَّا اللَّهَ إِنِّي أَخَافُ عَلَيْكُمْ عَذَابَ يَوْمٍ عَظِيمٍ
٢٢ قَالُوا أَجِئْتَنَا لِتَأْفِكَنَا عَنْ آلِهَتِنَا فَأْتِنَا بِمَا تَعِدُنَا إِنْ كُنْتَ مِنَ الصَّادِقِينَ
٢٣ قَالَ إِنَّمَا الْعِلْمُ عِنْدَ اللَّهِ وَأُبَلِّغُكُمْ مَا أُرْسِلْتُ بِهِ وَلَٰكِنِّي أَرَاكُمْ قَوْمًا تَجْهَلُو
٢٤ فَلَمَّا رَأَوْهُ عَارِضًا مُسْتَقْبِلَ أَوْدِيَتِهِمْ قَالُوا هَٰذَا عَارِضٌ مُمْطِرُنَا ۚ بَلْ هُوَ مَا اسْتَعْجَلْتُمْ بِهِ ۖ رِيحٌ فِيهَا عَذَابٌ أَلِيمٌ
٢٥ تُدَمِّرُ كُلَّ شَيْءٍ بِأَمْرِ رَبِّهَا فَأَصْبَحُوا لَا يُرَىٰ إِلَّا مَسَاكِنُهُمْ ۚ كَذَٰلِكَ نَجْزِي الْقَوْمَ الْمُجْرِمِينَ
٢٦ وَلَقَدْ مَكَّنَّاهُمْ فِيمَا إِنْ مَكَّنَّاكُمْ فِيهِ وَجَعَلْنَا لَهُمْ سَمْعًا وَأَبْصَارًا وَأَفْئِدَةً فَمَا أَغْنَىٰ عَنْهُمْ سَمْعُهُمْ وَلَا أَبْصَارُهُمْ وَلَا أَفْئِدَتُهُمْ مِنْ شَيْءٍ إِذْ كَانُوا يَجْحَدُونَ بِآيَاتِ اللَّهِ وَحَاقَ بِهِمْ مَا كَانُوا بِهِ يَسْتَهْزِئُونَ
٢٧ وَلَقَدْ أَهْلَكْنَا مَا حَوْلَكُمْ مِنَ الْقُرَىٰ وَصَرَّفْنَا الْآيَاتِ لَعَلَّهُمْ يَرْجِعُونَ
٢٨ فَلَوْلَا نَصَرَهُمُ الَّذِينَ اتَّخَذُوا مِنْ دُونِ اللَّهِ قُرْبَانًا آلِهَةً ۖ بَلْ ضَلُّوا عَنْهُمْ ۚ وَذَٰلِكَ إِفْكُهُمْ وَمَا كَانُوا يَفْتَرُونَ
٢٩ وَإِذْ صَرَفْنَا إِلَيْكَ نَفَرًا مِنَ الْجِنِّ يَسْتَمِعُونَ الْقُرْآنَ فَلَمَّا حَضَرُوهُ قَالُوا أَنْصِتُوا ۖ فَلَمَّا قُضِيَ وَلَّوْا إِلَىٰ قَوْمِهِمْ مُنْذِرِينَ
٣٠ قَالُوا يَا قَوْمَنَا إِنَّا سَمِعْنَا كِتَابًا أُنْزِلَ مِنْ بَعْدِ مُوسَىٰ مُصَدِّقًا لِمَا بَيْنَ يَدَيْهِ يَهْدِي إِلَى الْحَقِّ وَإِلَىٰ طَرِيقٍ مُسْتَقِيمٍ
٣١ يَا قَوْمَنَا أَجِيبُوا دَاعِيَ اللَّهِ وَآمِنُوا بِهِ يَغْفِرْ لَكُمْ مِنْ ذُنُوبِكُمْ وَيُجِرْكُمْ مِنْ عَذَابٍ أَلِيمٍ
٣٢ وَمَنْ لَا يُجِبْ دَاعِيَ اللَّهِ فَلَيْسَ بِمُعْجِزٍ فِي الْأَرْضِ وَلَيْسَ لَهُ مِنْ دُونِهِ أَوْلِيَاءُ ۚ أُولَٰئِكَ فِي ضَلَالٍ مُبِينٍ
٣٣ أَوَلَمْ يَرَوْا أَنَّ اللَّهَ الَّذِي خَلَقَ السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضَ وَلَمْ يَعْيَ بِخَلْقِهِنَّ بِقَادِرٍ عَلَىٰ أَنْ يُحْيِيَ الْمَوْتَىٰ ۚ بَلَىٰ إِنَّهُ عَلَىٰ كُلِّ شَيْءٍ قَدِيرٌ
٣٤ وَيَوْمَ يُعْرَضُ الَّذِينَ كَفَرُوا عَلَى النَّارِ أَلَيْسَ هَٰذَا بِالْحَقِّ ۖ قَالُوا بَلَىٰ وَرَبِّنَا ۚ قَالَ فَذُوقُوا الْعَذَابَ بِمَا كُنْتُمْ تَكْفُرُونَ
٣٥ فَاصْبِرْ كَمَا صَبَرَ أُولُو الْعَزْمِ مِنَ الرُّسُلِ وَلَا تَسْتَعْجِلْ لَهُمْ ۚ كَأَنَّهُمْ يَوْمَ يَرَوْنَ مَا يُوعَدُونَ لَمْ يَلْبَثُوا إِلَّا سَاعَةً مِنْ نَهَارٍ ۚ بَلَاغٌ ۚ فَهَلْ يُهْلَكُ إِلَّا الْقَوْمُ الْفَاسِقُونَ
砂丘(砂の丘)アル=アハカーフ 朗読音声
砂丘(砂の丘)アル・アハカーフ【日本語訳】
慈悲あまねく、慈悲深いアッラーの御名において。
1 ハー、ミーム。
2 啓典はアッラーから下される。もっとも威力ある御方。もっとも賢明な御方。
3 諸天と大地とそのあいだにあるもので、われらが、
真理と定められた(究極の) 時によらずして創造したものはない。しかし
(真理を) 拒む者は、彼らに警告されていることから背き去る。
4 (ムハンマドよ、) 言いなさい。「あなたがたは、あなたがたがアッラーをさし置いて呼びかけているものについて考えてもみたのか。それらが地上に何を創造したのか、私に見せてみなさい。それともそれらは、諸天において何か役割があるのか。もしあなたがたが真実を語っているのなら、これ以前の啓典なり、あるいは知識の跡なり、
(根拠となるものを) 私にもってきなさい」。
5 アッラー以外の、
復活の日まで応じることもないものに呼びかける者ほど、迷っている者があるだろうか。それらは、彼らの呼びかけにも無頓着である。
6 そして人々が
(裁きのために) 集められるとき、それらは彼らに対する敵となる。彼らから仕えられることさえ拒むだろう。
7 われらの明白なしるしが読み聞かされ、真理がもたらされるとき、
(真理を) 拒む者は「これは明らかな魔術に過ぎない」などと言う。
8 あるいは彼らは「彼
(ムハンマド) がこれをねつ造したのか」などとも言う。
(ムハンマドよ、) 言いなさい。「もし私がこれをねつ造したなら、あなたがたには、アッラーに反して私を守るためにできることは何もない。あなたがたがこれについて何を言っているかは、かの御方がもっともよく知っている。アッラーは、私とあなたがたのあいだの証言者として万全である。もっともよく赦す御方。もっとも慈悲深い御方。」
9 言いなさい。「
私は、(他の) 使徒たちと何も変わらない。私に、またあなたがたに、何がなされるのかも分からない。私は、ただ私に啓示されたことに従うだけ。私は、
(啓示または警告を) 明らかにするひとりの警告者に他ならない」。
10 言いなさい。「あなたがたは、考えてもみたのか。これ
(クルアーン) はアッラーの御許からのものなのに、あなたがたがそれを拒んでいたなら
(どうなるか) イスラエルの民の中から、ひとりの証言者が、これはそうしたものと証言し、これを信じるようになったのに、あなたがたが高慢にふるまっていたなら
(どうなるか)。本当にアッラーは不正をなす民を導かない」。
11 (真理を) 拒む者たちは、信じる者たちに言う。「もしそれが、
(本当に) 良いものであるなら、これについて
彼らの方が、私たちよりも先んじていたはずがない」。そして導かれないとなると、彼らは言う。「これは、大昔の作り話だ」。
12 これ以前にも、導きとして、また慈悲としてのムーサーの啓典があった。これは、
それ (すなわち以前の啓典) を確認するアラビア語の啓典、不正をなす者には警告し、行いの善良な者には良い報せを伝えるためのもの。
13 本当に「私たちの主はアッラーです」と言い、そののちはまっすぐであり続ける者。彼らには恐れもなく、嘆きもないだろう。
14 これらの者は楽園の仲間。彼らは、自分たちが行ってきたことへの報いとして、永遠にその中に住まうだろう。
15 われらは人間に対し、両親には良くするようにと命じてある。母は
(子を胎内に) 身ごもっては苦しみ、産んでは苦しむ。身ごもってから乳離れするまで、三十か月を要する。
それから十分に成長し、齢も四十に達すると、「主よ。私と私の両親へのあなたからの恩寵に、感謝させてください。あなたの喜びにあずかるために、私を行い正しい人
(として認められる者) にしてください。また私の子孫も正しい人
(として認められる者) であれるようにしてください。本当に私はあなたに悔い改める、服従する者
(ムスリム) のひとりです」と言うようになる。
16 これらの者は、われらが、その行いのうち最善のものを受け入れ、またその過ちについては見のがしてやる者たち。彼らに約束されていた真実の約束のとおり、彼らは楽園の仲間となるだろう。
17 しかし、自分の両親に「みっともないことだ。あなたがた二人とも、私が
(死後に墓の中から) 連れ出されるなどと脅すのですか。私以前に、すでに何世代も過ぎ去っているというのに」と言う者もある。両親はアッラーの助けを願い、「災禍なるかな。信じなさい、本当にアッラーの約束は真理なのだから」と言う。しかし、その者は言う。「これは、大昔の人の伝説に過ぎない」。
18 これらの者は、すでに過ぎ去った彼ら以前の、ジンや人間の共同体の中にいる者であり、御言葉がその身の上に真理となる者。本当に、彼らは敗者である。
19 すべての者に、それぞれの行いに応じた様々な位階がある。かの御方は、その行いに応じて十分に報いる。
20 (真理を) 拒んでいた者が業火にさらされるその日。「あなたがたは現世の生で、諸々の良いものを自分たちで浪費し、そのことを楽しんでいた。それで今日、あなたがたは恥ずべき懲罰をもって報いられる。あなたがたが地上で
(正当な) 真理なくして高慢にふるまい、背き続けていたために」。
21 アードの同胞 (預言者フード) がその民に、砂の丘で警告したときのこと (を思いなさい)。「アッラーの他には、何ものにも仕えないように。私はあなたがたのために、大いなる日の懲罰が恐ろしい」。警告者は彼以前にも、また彼以後にも到来していた。
22 彼らは言った。「あなたは私たちの神々から、私たちを去らせようとして来たのか。あなたが私たちを脅しているものを持ってきなさい。本当にあなたが真実を語っているのなら」。
23 彼は言った。「その知識は、ただアッラーの御許にあるのみ。私は、私がもって遣わされてきたものをあなたがたに伝えるだけ。しかし私には、あなたがたは無知の民であると見える」。
24 それから、雲が彼らの谷に近づいてくるのを見ると、彼は言った。「
これは、私たちに雨を降らす雲だ」。いいや、しかしこれこそ、あなたがたが急ぎ求めていたもの。その風の中には痛烈な懲罰があり、
25 それは主の命令により、ありとあらゆるものを全滅させる。朝になると、見えるのは
(誰もいなくなった後に残された、) 彼らの住みかだけ。このように、われらは罪ある民に報いる。
26 われらは確かに、あなたがたにもそうはしなかった輿し方で彼らを興した。われらは彼らに、聞く耳と見る目と心を持たせたが、彼らの聞く耳も見る目も心も、彼らの役には立たなかった。それは彼らがアッラーの御しるしを拒んだため。そうして彼らは、かつて自分があざ笑っていたものに囲い込まれてしまった。
27 われらはあなたがたの
周囲の町々を滅ぼし、われらのしるしを様々なものとした。それにより彼らも
(真理を否定することから) 戻ってくるだろうと。
28 アッラーに近づくためにと、彼らがこの御方をさし置いて選び取ったものは、どうして彼らを助けなかったのか。いいや、それらは彼らから失われてしまった。それは彼らの作り話、彼らのねつ造したものに過ぎなかった。
29 われらが、
クルアーンを聞くようジンの群れをあなたのところへ行かせたときのこと
(を思いなさい)。その場に来ると、彼らは
(互いに) 言った。「沈黙して耳をかたむけよ」。それから、それが終わると背を向けて(帰ってゆき)、彼らの民への警告者となった。
30 彼は言った。「私たちの民よ。本当に私たちは、ムーサーの後に下された啓典を聞いた。それは以前のものを確認し、真理と、まっすぐな道程とに導くもの。
31 私たちの民よ。アッラーへの呼び招く者に応じ、信じなさい。かの御方はあなたがたの罪について、あなたがたを赦すだろう。そして痛烈な懲罰から、あなたがたを救うだろう」。
32 アッラーへの呼び招く者に応じない者は、地上から逃れられず、また彼らには、この御方をさし置いて他に保護者は誰もいない。これらの者は、明らかな迷いの中にいる。
33 彼らは見ないのか、
諸天と大地を創造し、またその創造に決して疲れることもないアッラーには、死せるものに生をもたらすこともできるということを。いいや、本当にかの御方はあらゆるものごとにおいて全能である。
34 (真理を) 拒んでいた者たちが、業火にさらされるその日。「これこそ、真理ではないのか」。彼は言うだろう。「まさしく、私たちの主にかけて」。かの御方は告げるだろう。「それなら、あなたがたが
(真理を) 拒んでいたことへの懲罰を味わえ」。
35 (ムハンマドよ、) それゆえあなたはよく耐えていなさい。
選ばれた偉大な使徒たちもよく耐えていたように。彼らのことで、急ぎ求めてはならない。約束されていたものを見るその日、彼らはまるで一日のち一刻も過ごさなかったかのよう
(に思える) だろう。これが伝言である。背く民の他に、滅ぼされるべきものがあるだろうか、と。
砂丘(砂の丘)アル・アハカーフ の解説と解釈
☪︎ 真理と定められた時によらずして創造したものはない
あらゆる被造物は創造者の絶対的な能力の証明であることが述べられている。
宇宙を考察すると、そこには知恵と意義が内在していることがわかる。では、その始まりにおいて意味深い一群の仕組みが、どうしてその終わりにおいて無意味になり得るのだろうか?
真理とは、単一で不変のものであり、宇宙の最大の存在である。にもかかわらず、真理が目の前に提示されたとき、人々がそれを拒絶するのはなぜだろうか? その理由は、現世で、人は真理についてただ聞かされているだけだからである。来世では真理が人に課せられるが、その時、真理を重要でないとみなし、無視していた者は、真理の前に崩れ落ちるだろう。
☪︎ 復活の日まで応じることもないものに呼びかける者
偶像は生命も知性を持たず、それらは人工物に過ぎない。来世において偶像は、現世でそれらを崇拝していた者たちの敵となる。
知識には、啓示されたものと確立されたものの2種類がある。啓示されたものは預言者たちを通して人間に伝えられ、確立されたものは人間による研究や実験によってなされたものである。これら2種類の知識はいずれも、唯一の神以外に崇拝に値するものの存在を示していない。どちらも多神教の概念を裏付けていないのに、どうして多神教的な信条が人間に適するのだろうか? 神以外のものや存在に支えを求める者は、来世においてそのものや存在から見捨てられることに気づくだろう。
☪︎ 拒む者は「これは明らかな魔術に過ぎない」などと言う
古代アラビアでは、クルアーンを受け取った人々は、自分たちの先祖の威厳に固執するあまり、その内容をまともに理解することができなかった。それが彼らの先祖の宗教と相反するものだったからである。しかし、クルアーンにはもう一つの側面があった。アラビア語の言語学の専門家は皆、クルアーンが並外れた作品であると感じている。確かに、ある人間の作品が並外れた文学的価値を持つことは事実だが、人間による文章の優れた作品には限界がある。実際、クルアーンの文学的な素晴らしさは、想像を絶するほどで人間の頭脳がなし得るどんな偉業よりも偉大である。それゆえ、クルアーンに否定的な者たちは、クルアーンは魔術であり、事実を描写した崇高なものではなく、魔術的な表現であると主張した。
☪︎ 私は、使徒たちと何も変わらない
ここでの預言者ムハンマドは、新説を唱えているのではなく、彼以前に遣わされた使徒たちと同様のことを説いていること、また彼らがそうであったように、彼も肉体を有する一個の人間であり、決して神的な属性を帯びた存在ではないことを告げるよう命じられている。そして偶像を奉ずるマッカの住民に対し、将来、彼らの上に何が下されるのかは、彼自身にも予知し得ないことであると警告している。彼は最初の預言者ではないが、最後の預言者であり、また最後の警告者として到来した。過去から教訓を学ぶか否かは、マッカの住民自身に委ねられている。
マッカの多神教徒たちは、交易の遠征でしばしば出会ったユダヤ人を預言者の共同体とみなし、宗教的規律についてよく学んでいた。
預言者ムハンマドがマッカで物議を醸すようになったとき、こうした多神教徒の何人かが、ユダヤ人にムハンマドについて尋ねた。あるユダヤ人学者は、彼らの書物によれば、この地方に預言者が現れることになっており、ムハンマドがまさにその預言者かもしれないと答えた。ムハンマドが預言者であると、このユダヤ人がひそかに認めていたことは明らかである。
神の使徒が神の啓典とともに現れることは、歴史の出来事がすでに証明していた。古代の聖典には、そのような使徒がイシュマエル人の中に現れると記されていた。神の預言者の生涯と語る言葉の中には、預言者であることを示すあらゆる兆候がはっきりと見られた。そのような兆候を目の前にしてなお、預言者ムハンマドを否定する者たちは、根拠があってそうしているのではなく、それまで平凡な一個人であった者を神の預言者として受け入れることで、自分たちの高い地位を損なうことになるからにほかならない。
真理よりも自分のプライドや威信を重視する者は、歪んだ考え方によって常に間違った方向に導かれる。
☪︎ 彼らの方が、私たちよりも先んじていたはずがない
当初、神の預言者の側近となった人々の中には、立派な家柄に属する人々もいたが、奴隷階級に属する者が多かった。クライシュ族の有力者たちは、そのことをもってイスラームを劣るものであると決めつけた。預言者に反対する者たちは、奴隷階級に属する者ついてだけ言及し、他の者については言及しなかった。その理由は、誰かが特定の人に対して偏見を持つようになると、その考え方が一方的になってしまうからだ。美点を無視し、貶めるきっかけとなるような面だけを取り上げるのである。
預言者ムハンマドの呼びかけは、過去の預言者たちと同様に、永遠の真理を伝えるものであった。彼は永遠の真理を携えて来た。しかし、彼の反対者たちは、それを『とても古い真理』と呼ぶ代わりに、『とても古い偽り(大昔の作り話)』と呼んだ。このような扱いは、かつての時代にもあったし、今日でもよくあることだ。
☪︎ それを確認するアラビア語の啓典
クルアーンの多くの節では、導きの書としてクルアーン以前には律法が存在したことや、クルアーンが以前の諸啓典を支持するものであることが繰り返し述べられている。
クルアーンの真実性を支持する論拠の一つは、以前に啓示された聖典がクルアーンを予言していたことである。これらの予言は今でも聖書やトーラーに見られる。このようにクルアーンは、何世紀も前に予言されていたことを具体的な形にして、以前の神の予言の具現化として到来したのである。そうでなければ、何百年、何千年も前にクルアーンについての情報を前もって示すことができたであろうか?
信仰(イマン)は神聖な誓約である。人間の人生には、信仰を守るか、あるいはそれを破るかの試練の時が何度も訪れる。そのような時、信仰の誓約に従って行動する者は、その堅固さを示し、永遠の楽園に留まる者である。そうしない者は、その信仰の欠如を示し、背信者となる。
☪︎ それから十分に成長し、齢も四十に達すると
人間の子孫繁栄は、父親と母親が幼児期から成人期に至るまで子を育てることによって行われる。これはいわば、人間の自然な育成過程であり、神の恩寵を認め、義務を果たさなければならないという気持ちを、人間に芽生えさせるものである。この気持ちは人間に2つのことを教える。ひとつは、他の人間に対する義務を果たすこと、そしてもうひとつは、創造主であり主である神に対する重要な義務を果たすことである。
偉大な教師である自然から教訓を学び、道徳的意識を活性化させ、両親から神に至るまで、すべての人に対する義務を正しく認識し、適切に果たすことができる者は、来世において神の永遠の恩寵を受けるに値する者として扱われることだろう。
この節の啓示のきっかけとなったのはアブー・バクルであったとされている。ムハンマドが預言者の使命を課されてから二年後に、アブー・バクルは四十歳の誕生日を迎えた。人間が人間として成熟し、能力的にも完成を迎える年齢である。彼の精神的な能力は、四十代を経てもなお成長し続け、さらに高みへと上昇していった。人間は自らの両親に対し親切にするべきであり、それはまさしくアブー・バクルが、彼の両親のために祈り、また偶像を奉ずる者たちからの迫害を受けていた多くの人々を救ったことにも通じている。彼は私財をなげうって多くの奴隷を買い受け、解放して自由の身にした。アブー・バクルは、最大の祝福とは、イスラームの道に入り、神に喜ばれる善行に励むことであるのを体現した。
神は、アブー・バクルのような人や、彼のように信仰する者たちを受け入れ、彼らの最善の行いを認め、それに報いる。そして神は、彼らの犯した過ちについては不問に付す。
☪︎ アードの同胞がその民に、砂の丘で警告したときのこと
アードの民はかつて、海を見下ろす砂丘に住んでいた。この地域は、アラビア南部にあり「アハカーフ」と呼ばれていた。彼らはかなりの発展を遂げたが、その結果、高慢で怠惰な生活を送るようになった。そこで全能の神は、その同胞のひとりであったフードを預言者として彼らのもとに遣わされた。
フードは神の憤りを警告したが、彼らは改心しようとせず、預言者を無礼な態度で接した。最終的に、神の怒りが下り、その美しい緑豊かな地域が完全に乾燥した砂漠と化すほどの厳しい懲罰を受けた。
☪︎ これは、私たちに雨を降らす雲だ
アードの人々は破壊の雲を雨雲と勘違いしていた。彼らが真実を理解したのは、荒れ狂う風が町に押し寄せ、廃墟と化したときだった。人間は愚かなもので、災難に見舞われる寸前でも真理を受け入れない。真理を受け入れるのは、悔い改める機会が奪われた後なのだ。
預言者フードと、アードの民のうち信仰ある者は救われた。
☪︎ 周囲の町々を滅ぼし、われらのしるしを様々なものとした
滅ぼされた居住地は、かつてサムード、アード、そしてルートの民が住んでいた町だった。
彼らは、自分たちが、「神々」として崇めているものはアッラーの寵愛をうけており、したがってそれらを仲裁として自分たちもアッラーに近づけるものと考えていた。しかし次第にそれらを崇めること自体が目的となり、それらに救いを求め、祈りを捧げることが信仰となっていった。
☪︎ クルアーンを聞くようジンの群れをあなたのところへ行かせた
ムハンマドがマッカで預言者となって10年目、彼の生活と任務は深刻な危機に瀕していた。その頃、預言者はマッカからターイフに向かった。しかし、そこの人々は彼を手荒く扱った。ターイフ遠征からの帰還の途上、ナフルという場所で一夜を過ごした。これはムハンマドが、ナフルの谷で朝の礼拝をしていた時に起こった出来事である。ジンの民の集団(七名から九名がいたとされている)が、ムハンマドがクルアーンを朗読するのを聞きに近づいてきた。彼らはひとしきり耳を傾け、自分たちのジンの民のところへ戻ると、クルアーンが真理であることを証言した。そして熱心なクルアーンの使者となった。
ジンたちがすでに預言者ムーサーや啓典に対する信仰を有していたことが示されている。クルアーンを耳にして、彼らはそれが同一の神を根源として下されたものであることを理解し、ムハンマドとクルアーンを信じるに至った。
ジンがどのような様態にあるかについては、様々な学者の間に議論がある。ジンには地獄の懲罰からの救済はあるものの、報奨を授かることはないとされていたり、ジンは地獄の懲罰からの救済と同時に報奨も授かるものなどの見解がある。
☪︎ 諸天と大地を創造し、またその創造に決して疲れることもない
天と地からなる巨大な宇宙が誕生し、それが何百万年もの間、完璧な調和と正確さで機能してきたことは、この宇宙の創造主が莫大な力の持ち主であることを証明している。さらに、宇宙を誕生させたことは、主の力を使い果たしたわけではな い。もし創造の作業に疲弊していたら、創造後の宇宙がこれほど正確に動いていることはなかっただろう。
人間の復活とその行いを記録することは、神にとってまったく困難なことではないと確信するには、神の絶大な力が宇宙全体で発揮されていることを見れば十分だ。
現在の世界では、真実が人間の前に現れるが、人間はそれを受け入れない。それは、真実を否定した結果がすぐには明らかにならないからである。来世では、恐ろしい結末がすべての人の前に現れる。そのとき、人は非常に深刻になり、現世では受け入れる準備ができていなかった真実を容易に受け入れるようになる。しかし、その時に真実を受け入れても何の役にも立たない。
☪︎ 選ばれた偉大な使徒たちもよく耐えていた
ここでは、ムハンマドは困難を耐え忍ぶよう助言されている。彼以前に遣わされた「選ばれた偉大な使徒たち」、すなわちヌーフ、イブラヒーム、ムーサー、イーサーといった他の預言者たちも多くの困難に直面したが、彼らは自らの目的のためにしっかりと踏み堪え、決してあきらめることはなかった。
真理の受け入れを呼びかける伝道者は、常に忍耐という堅固な大地に立たなければならない。実際、忍耐とは、敵対者が加える拷問を一方的に無視することである。彼の呼びかけが、相手に断固として拒絶されたとしても、絶えず呼びかけ続けなければならない。自分が不愉快な経験をしようとも、彼は常に、どんな場合でも、よき理解者であるべきだ。このような一方的な忍耐が必要なのは、それがなければ、神の計画は成就しないままになってしまうからである。
あらゆる時代の神の使徒や預言者はみな、同様の忍耐をもって、真理の呼びかけを行う任務を遂行してきた。今後、預言者の代理としてこの任務を遂行する者たちも、同じようにしなければならない。神の目には、寛容の能力を一方的に示すことのできる者だけが真の伝道者と判断されるだろう。
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THE DUNES (al-Ahqaf)【英語訳】
英語 アル・アハカーフ ☟
In the name of God the Gracious, the Merciful.
1 Ha, Meem.
2 The sending down of the Scripture is from God, the Honorable, the Wise.
3 We did not create the heavens and the earth and what lies between them except with reason, and for a finite period. But the blasphemers continue to ignore the warnings they receive.
4 Say, “Have you considered those you worship instead of God? Show me which portion of the earth they have created. Or do they own a share of the heavens? Bring me a scripture prior to this one, or some trace of knowledge, if you are truthful.”
5 Who is more wrong than him who invokes, besides God, those who will not answer him until the Day of Resurrection, and are heedless of their prayers?
6 And when humanity is gathered, they will be enemies to them, and will renounce their worship of them.
7 When Our revelations are recited to them, plain and clear, those who disbelieve say of the truth when it has come to them, “This is obviously magic.”
8 Or do they say, “He invented it himself”? Say, “If I have invented it, there is nothing you can do to protect me from God. He knows well what you are engaged in. He is sufficient witness between me and you. He is the Forgiver, the Merciful.”
9 Say, “I am not different from the other messengers; and I do not know what will be done with me, or with you. I only follow what is inspired in me, and I am only a clear warner.”
10 Say, “Have you considered? What if it is from God and you disbelieve in it? A witness from the Children of Israel test fied to its like, and has believed, while you turned arrogant. God does not guide the unjust people.”
11 Those who disbelieve say to those who believe, “If it were anything good, they would not have preceded us to it.” And since they were not guided by it, they will say, “This is an ancient lie.”
12 And before it was the Book of Moses, a model and a mercy. And this is a confirming Book, in the Arabic language, to warn those who do wrong – and good news for the doers of good.
13 Those who say, “Our Lord is God,” then lead a righteous life – they have nothing to fear, nor shall they grieve.
14 These are the inhabitants of Paradise, where they will dwell forever – a reward for what they used to do.
15 We have enjoined upon man kindness to his parents. His mother carried him with difficulty, and delivered him with difficulty. His bearing and weaning takes thirty months. Until, when he has attained his maturity, and has reached forty years, he says, “Lord, enable me to appreciate the blessings You have bestowed upon me and upon my parents, and to act with righteousness, pleasing You. And improve my children for me. I have sincerely repented to You, and I am of those who have surrendered.”
16 Those are they from whom We accept the best of their deeds, and We overlook their misdeeds, among the dwellers of Paradise – the promise of truth which they are promised.
17 As for him who says to his parents, “Enough of you! Are you promising me that I will be raised up, when generations have passed away before me?” While they cry for God’s help, “Woe to you! Believe! The promise of God is true!” But he says, “These are nothing but tales of the ancients.”
18 Those are they upon whom the sentence is justified, among the communities that have passed away before them, of jinn and humans. They are truly losers.
19 There are degrees for everyone, according to what they have done, and He will repay them for their works in full, and they will not be wronged.
20 On the Day when the faithless will be paraded before the Fire: “You have squandered your good in your worldly life, and you took pleasure in them. So today you are being repaid with the torment of shame, because of your unjust arrogance on earth, and because you used to sin.”
21 And mention the brother of Aad, as he warned his people at the dunes. Warnings have passed away before him, and after him: “Worship none but God; I fear for you the punishment of a tremendous Day.”
22 They said, “Did you come to us to divert us from our gods? Then bring us what you threaten us with, if you are being truthful.”
23 He said, “The knowledge is only with God, and I inform you of what I was sent with; but I see you are an ignorant people.”
24 Then, when they saw a cloud approaching their valley, they said, “This is a cloud that will bring us rain.” “In fact, it is what you were impatient for: a wind in which is grievous suffering.”
25 It will destroy everything by the command of its Lord. And when the morning came upon them, there was nothing to be seen except their dwellings. Thus We requite the guilty people.
26 We had empowered them in the same way as We empowered you; and We gave them the hearing, and the sight, and the minds. But neither their hearing, nor their sight, nor their minds availed them in any way. That is because they disregarded the revelations of God; and so they became surrounded by what they used to ridicule.
27 We have destroyed many townships around you, and diversified the signs, so that they may return.
28 Why then did the idols, whom they worshiped as means of nearness to God, not help them? In fact, they abandoned them. It was their lie, a fabrication of their own making.
29 Recall when We dispatched towards you a number of jinn, to listen to the Quran. When they came in its presence, they said, “Pay attention!” Then, whe it was concluded, they rushed to their people, warning them.
30 They said, “O our people, we have heard a Scripture, sent down after Moses, confirming what came before it. It guides to the truth, and to a straight path.
31 O our people! Answer the caller to God, and believe in Him; and He will forgive you your sins, and will save you from a painful punishment.”
32 He who does not answer the caller to God will not escape on earth, and has no protectors besides Him. Those are in obvious error.
33 Do they not realize that God, who created the heavens and the earth, and was never tired by creating them, is Able to revive the dead? Yes indeed; He is Capable of everything.
34 On the Day when those who disbelieved are presented to the Fire: “Is this not real?” They will say, “Yes, indeed, by our Lord.” He will say, “Then taste the suffering for having disbelieved.”
35 So be patient, as the messengers with resolve were patient, and do not be hasty regarding them. On the Day when they witness what they are promised, it will seem as if they had lasted only for an hour of a day. A proclamation: Will any be destroyed except the sinful people?
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